風の谷の…
上官が猫を拾ってきた。
気を失っているその猫は金色の毛並みがとてもきれいだ。
そのきれいな毛並みに誘われて頭を撫でる。
それを見ていた上官が気をつけろよ。目を覚ますと凶暴だと言う。
そういえば上官はよく見ると引っかき傷だらけだ。
暴れ疲れて眠っているのだろうか。
やっぱりかわいいと思う。が、目を瞑っているのが惜しい。
頭に添えていた手でふと顔を撫でると、その手にピリっと痛みが走る。
見ると、今の今まで目を瞑っていた猫が指に噛み付いていた。
全身の毛を逆立てて歯を食いしばっている。
これは警戒?
いや、その金色の瞳に映るのは恐怖?
そう、おびえている。
おびえた猫から噛みつかれた手を振り解くのは容易いが、それは恐怖を煽る結果にしかならないだろう。
かといってこれだけの体格差があるのだ、落ち着かせようとその身体に手をのばすのも逆効果だろう。
自分の大きな身体は恐怖を煽る要因にしかならない。
仕方ないので指をかまれたまま、睨み付けてくる金色の至高の宝石のような目を見つめる。
自分は敵ではないと、危害を加えることはないのだと視線にこめる。
暫く見詰め合った…
と、唐突にその目に宿る力が弱まった。
指を噛んでいた力も抜け、くっきりと付いた歯のあとと、僅かに滲んだ血を舐められる。
その仕草に自分は敵でないと理解してくれたのだと知る。
舐められているのとは反対の手で頭を撫でるとその手に擦り寄ってきた。
ひょいっと抱きかかけて今までの成り行きを呆然と眺めていた上官を振り返る。
「大佐ー。こいつオレに下さいよ」
「……あぁ」
「よっしゃ、ありがとうございます」
礼を言って猫と向き合う。
まずは名前だよなー、……エドワード?エドワードか。じゃーエドだなエド。
そんなことをいいながらエドと戯れていると、呆然としていた上官がようやっと立ち直ったようだ。
「…ちょっとまてハボック」
「なんすか?」
「それは私のだ」
「なに言ってるんすか。今オレがもらったんでしょーが」
「やってない」
「下さいって言ったら『あぁ』って返事したでしょう。男に二言はないですよね」
「ぐっ…しかし拾ったのは私だ!」
「…そしたらこいつにどっちがいいか聞いてみましょうよ」
「いいだろう」
「じゃぁ大佐がこいつを抱き上げられたら大佐にお返ししますよ」
言ってエドを床に下ろす。
バリっ
……。
「………。」
「じゃーそういうことで、こいつは今日からウチのなんで」
顔に新たな引っかき傷をつけた上官を尻目にエドを抱き上げ部屋をでる。
それは部屋の床にのの字を書き始めた上官に初めて勝利した瞬間だった。
終わり
エド猫とハボック。
エド猫と大佐のサイトは数多在れど、ハボックと猫エドのサイトはあまり見ないので。
つい勢いでかいてしまいました。
みたまんまナウシカのパクリです。
訂正、ナウシカへのオマージュです。
大好きですナウシカ。
そして本とはコレを拍手のお礼にアップしようと思っていたのですが、
拍手の登録変更が具合悪くて断念。
そろそろ眠いのでここでいっかぁと適当にその他に分類してみました。
エド猫は本物猫でも猫耳エドでもどっちでも可。
皆様のご想像にお任せします。
2004/11/26
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