夢 【SIDE:E】
夜明けにはまだはやい時間、
エドがふと目を醒ますと、
何故かロイの腕のなかにいた。
その腕のあたたかさが、
さっき夢のなかで自分を恐怖から救ってくれたぬくもりと同じだと気付く。
うれしくて、
ちょっと泣きそうになって、
自分もロイに抱きついた。
せめて朝までは…
このぬくもりを感じていたくて。
このぬくもりにやさしく守られて眠りたくて。
明日になったら、
また笑って前に進むから。
あなたとは違う、
でも自分で選んだ道を走り抜けるから。
だからせめて、
今だけでも、
このぬくもりに包まれていたい。
たとえひとときでも…
痛みが和らぐように。
終わり
SIDE:Rの続きです。
違う道を進むことを選んだ二人の道がまじわっているひととき。
明日を進む原動力に。
悪夢から目覚めたのに温かかった。
なんて幸せなんだろうと思う。
2004/7/17