7月7日、晴れ
「すっげー」
「うん。きれいだねぇ」
「満天の星空ってこういうのをいうんだな」
「うん。月が出ていないから余計に星がきれいだね」
「あぁ」
「兄さん、口開いてるよ」
「……」
「そういえば今日は七夕だね」
「そうだっけか?」
「そうだよ。7月7日でしょ?」
「忘れてた」
「天の川があのあたりだから…、織姫と牽牛はどこにいるのかな?」
「うーん…ベガとアルタイルだろー?……星が多すぎて逆にわかんねーな」
「そうだね。リゼンブールで見えた星の数よりずっと多いもんね」
「うん」
「ウインリィやばっちゃんたちにも見せてあげたいなぁ…」
「織姫に祈ってみるか?」
「何を?」
「東部も今夜は晴れますようにってさ」
「…そうだね。ここの星空を見せてあげることは出来ないけど、同じように天の川が見えてたらいいよね」
「あぁ。今日は七夕だからな」
「うん」
「それにしても珍しいね。兄さんは織姫が願い事を叶えてくれるなんて信じてないでしょ?」
「まぁなー。でもさ、無料奉仕のサンタクロースは理解できないけど、年に一度だけ恋人に逢える嬉しさで、他人の願い事まで叶えてやっちゃうっていう織姫の気持ちはなんかちょっとわかる気がするからさ」
「…兄さんも叶えてあげたくなっちゃうんだ」
「は?」
「大佐に逢えたら」
「な…っ!ななななにをいいだすんだよ突然!?」
「え?だって兄さんも、年に一度とまでは言わないけど、それこそ数ヶ月に一度しか逢えないでしょ恋人に」
「だだだだだだ誰が誰のここ恋人だよっ!?」
「大佐が兄さんの」
「……っっっ」
「だから、織姫の気持ちがわかるんでしょ?」
「……」
「真っ赤だよ兄さん」
「…うるさい」
「照れない照れない」
「……」
「…司令部の人たち元気かなぁ」
「……」
「ここの情報もハズレだったしさ」
「……」
「そろそろ一度東部に戻ってみようよ」
「……」
「なにか新しい情報とか仕入れてくれてるかもしれないし」
「………」
「思い出したら逢いたくなってきたでしょ?」
「…………うん」
「そうそう、人間素直が一番だよ兄さん」
「……アル…」
「ん?」
「…なんでもない……」
「じゃあ明日、イーストシティ行きの切符を取るってことで、今日は宿に戻ろう」
「あぁそうだな……」
「…晴れてるといいね」
「うん……」
end
久々の更新。
オマケに七夕を2日も過ぎてます。
駄目駄目。
しかも会話のみで解りにくい。
精進します。
大佐が欠片ほどもでてこないですが、コレはロイエドです。
携帯サイトの一番最後の作品。
七夕の季節って天気悪いので悲しいですよね。
そうそう、タイトルは言わずと知れた某有名グループの歌のタイトルです。
2004/7/17